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2021.01.11

新型コロナ感染と受診控え

新年が始まって初めての投稿となります。院長の安藤です。

年が明けてからも新型コロナ感染者数は増加するばかりで、首都圏では再び「緊急事態宣言」が発令され、未だ感染収束の兆しが見えない状況が続いております。また岐阜県でも先日新規感染者数が最多を更新しており、今まで以上に感染予防対策を徹底しなければと再認識しております。

新型コロナウイルスとの戦いが長期戦になることが予想されている現状で医療機関への受診控えが懸念されています。厚生労働省はホームページで医療機関の受診などを過度に控えれば、逆に健康上のリスクを高める恐れがあると注意を呼びかけています。さらに「早期がん」はほとんど自覚症状がないため、いち早く治療につなげるためには定期的な検診などが欠かせないとしています。実際この1年間の新型コロナウイルスの患者数は約28万人で亡くなられた方は約4000人で、それに対して1年間の消化器領域のがん(上皮内がん含む)の罹患者数は約65万人で、死亡者数は約24万人です。単純に数だけで比較するのはいけないですが、新型コロナウイルスを恐れるあまり医療機関受診を控えて必要な検査などを受けないことがいかに危ないことか、数字からイメージ頂けるのではないでしょうか?

当院では来院される皆さんに安心して診療・検査を受けて頂けるよう事前問診や体温測定はもちろん、内視鏡検査時は日本消化器内視鏡学会が推奨している感染防護策(フェースシールド付きマスク・手袋・長袖ガウンなど)を講じております。特に内視鏡そのものはガイドラインに準拠して適切に洗浄・消毒しています。また組織を採取する器具やポリープを切除するための処置具もすべて使い捨てにしております。また待合室や診察室・処置室は当たり前ですが、内視鏡室のベッドや光源装置、棚、床、扉の手すりに至るまで検査終了後に念入りに消毒しています。このような適切なトリアージと個人防護具の装着と換気を徹底した感染防護策をとっておりますので、安心して内視鏡検査を受けて頂けます。

体調に不安がある場合は、くれぐれも自己判断で受診を控えるのではなく一度ご相談下さい。

最後に先日お知らせしたオリンパスの取材記事ですがオリンパス社メディカルタウンサイト
(https://www.medicaltown.net/clinic/technic/endoscope-room/)に掲載されましたので、ご興味があればこちらも一度ご覧ください。