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2025.03.29

まもなく5周年

院長の安藤です。

当院は4月14日で開院5周年を迎えます。

先日、当院のスタッフたちと開院5周年のお祝いも兼ねた今年度の経営方針発表会を開催いたしました。

開院してからの振り返りと来年度以降の目標、そして院長講和、最後に5周年記念のビンゴ大会と内容の濃いイベントでした。

毎年院長講和では僕の好きなことを話しているんですが、今年は「胃の背景粘膜」について、たっぷり一時間話しました。

僕は開院当初から、スタッフには内視鏡専門クリニックで働くにあたり消化器疾患や内視鏡に興味を持ってほしいと常々話しています。そのため、折に触れて簡単にではありますが講義をしたり、スタッフには実際に患者としてカメラを体験してもらうなどしています。

今回は時間もあったので、僕が普段胃カメラをしている時に内視鏡専門医としてどのような観点で観察をしているか、また患者さんの基礎疾患や服薬内容、そして背景粘膜から系統立ててどう診断・治療しているかについて知ってほしくてこの内容に決めました。

内容は疾患についてというより医療の根本的な考え方に繋がるものを中心に、少々マニアックですが「胃癌の三角」にはじまり、ヘリコバクターピロリ感染を考慮した「胃癌の四角」について当院の症例を交えて話しました。そしてそこから派生して、現在僕が学術的に興味をもっている「自己免疫性胃炎」と「Non-Helicobacter pylori Helicobacter(NHPH)胃炎」についても時間を割いて話させてもらいました。

当院は症例によっては消化管専門の病理医に診断して頂けるシステムを構築しています(一般的にクリニックでは専門分野ごとに病理医を採用するという事は行われていません)。自己免疫性胃炎やNHPH胃炎といった特殊な胃炎は発見や診断がとても難しいのですが、こういったシステムを導入している事で正確に診断することができるのも、当院の一つの強みだと自負しています。

内容は難しかったかもしれませんが、スタッフのみんなが真剣に聞いてくれているのを壇上から見てとてもうれしかったです。

 

来年度も「岐阜・胃と大腸の内視鏡 安藤おなかクリニック」をよろしくお願いいたします。